こんにちは、がともです。本記事では先日開催された第六回CSLフォトコンテストの3位から5位入賞者のコメントをお知らせします。
まだ放送をご覧になっていない方は是非、ライブアーカイブもチェックしてみてください。
コンソール版第3位は、シュークリームさん「港のクリスマス」
第3位に輝いたのは、巨大なクリスマスツリーと寒空が印象的なこちらの一枚。港町の冬の凍えるような寒さとツリーの暖色の対比が美しい作品です。
作者からのコメント
受賞したときの率直な気持ちは?
入賞が決まったときは、もちろん嬉しかったんですけど、それ以上にこのコンテストに参加したのが初めてでそれに加えて、ほかの方たちの作品もどれもクオリティーが高く、まさか入賞できるとは思ってなかったのでとても驚きました。
この作品を作る上で工夫した点・苦労した点
今回の作品でこだわったところはクリスマスツリーとほかの建物などとのバランスですね。クリスマスツリーという冬を表すのには最適なものでも、ただ置いただけだとなんのひねりもない作品になってしまいますし、かといってまわりにいろんなものを設置しすぎるとクリスマスツリーが目立たなくなってしまうので、そこはすごく意識しました。例えばツリーのまわりには背の低い木や建物などを配置し、奥の方の街はある程度発展してると思い、マンションなどの背の高い建物を設置しました。
皆様へのメッセージ
以前からこのコンテストがあるということは知っていて、いつか参加してみたいな〜とか思ってて今回チャレンジしてみました。自分はこのコンテストにスイッチで参加し初挑戦だったということもあり、こんなにいい結果になるとは思いませんでした。もし次のコンテストで応募するか迷っている人がいたら、思い切ってチャレンジしてほしいです!自分の作った街をいろんな人に見てもらういい機会だと思いますし、ほかの方たちの作品を見ることでいい刺激になると思います!
本作品の別アングル・製作中カット
審査員長選評
作者のコメントにもあるように、街に置く要素をしっかり検討した上で画面を作り込んでいることがわかる1枚です。人の温かみを感じるクリスマスツリーと無機質なクレーンが良い対比になっていますね。
PC版第3位は、MASAKIさん「路面電車の走る街・冬」
PC版第3位に輝いたのは、圧倒的な積雪表現で現実と見間違うほどの雪国を再現した前回覇者MASAKIさんの作品です。トラムの除雪された路面と、除雪により道路脇に積まれた雪といった雪国あるあるの再現力と、光と影のバランスによる写真としての完成度、すべてにおいてハイクオリティな点が評価されました。
作者からのコメント
受賞したときの率直な気持ちは?
嬉しい気持ちが半分、ホッとした安堵感が半分というのが正直なところです。
前回のコンテストでは有り難いことにグランプリを頂いたのですが、それが今回参加するにあたって若干のプレッシャーとなっていました。
自信満々で参加して全然評価されなかったらどうしようかと。
おかげさまで今回も作品を評価してくださる方がいらっしゃって、こうして栄誉ある賞をいただくことができ、大変嬉しく思っています。
この作品を作る上で工夫した点・苦労した点
今回こだわったのは、細部への作り込みと積雪の表現です。
いつもはコンテスト用に新たに新規マップを起こし、映画のセットのようにオブジェクトを配置していくのですが、
今回は年末から作り始めた通常プレイ用のマップに雪のテーマを適用するというやり方にしています。
このマップは日本風の街を詳細に作り込んでいくというテーマで挑んでいまして、
実際にフォトコン作品に写り込んでいない部分も結構見どころがあったりします。
そういう見えない部分へのこだわりが、写真としての説得力を生んでいるのではないかと思っています。
別アングルの車窓ビュー。除雪された雪の山で大体一車線埋まってます。車道はブラックアイスバーンで黒くなってることがありますが、この日は吹雪なのでこのように新雪で覆われています。
別アングル。見えない部分も結構作りこんでるので、視点を変えても結構見れる画になります。歩道橋なんかは自動的に雪化粧してくれるようです。
また、積雪の表現に関してですが、昔に札幌に住んでいたことがありまして、その時の光景を思い出しながら作っています。
人の手によって除雪されている部分と、自然に降り積もっている部分とで雪のつもり方は
結構違っており、雪国に住んでいる人が見ても不自然に見えないような表現になっています。
実は雪のつもり方で一番気に入ってる部分は、画面の隅にある歩道橋の下の路側帯に積もっているところ
だったりしますので、このインタビューを読まれた方は見ていただけると嬉しいです。
ただ一点、雪の中で階段の上り下りをするのは、大変危険なのでやってはいけません(笑)
歩道橋の下の部分を拡大してみました。粉雪が積もったときのふわふわ感がお気に入りです。
皆様へのメッセージ
今回初めて日本風マップを作り始めているのですが、ユーザーアセットが大変充実していて、
初心者でもそれっぽい街を作ることができてしまいます。
アセットクリエーターの方々には感謝の言葉しかありません。
フォトコン用に見栄えの良い街並みを作るためのハードルは、以前と比べて格段に下がってきていますので、
今まで躊躇していた方も参加しやすくなってきているのではないかと思いました。
審査員長選評
一目見て「CSLの雪ってこんなに丁寧に積もったかな……?」と思いましたが、やはりその裏には自然に見えるためにかなり多くの工夫があったことがわかる解説です。こういう丁寧な作業を見ると嬉しくなってしまいますね。次回の作品も楽しみにしています。
PC版第3位は、Fuchsさん「雪煙の貨物列車」
同率でPC版第3位に輝いたのは、Fuchsさんの「雪煙の貨物列車」です。除雪が十分でない厳しい線路を荒々しくも力強く雪煙をあげながら突き進んでいく迫力満点の一枚がライブで人気を博しランクインしました。
作者からのコメント
受賞したときの率直な気持ちは?
一度受賞はしたことはありましたがあれは発想が良かったというネタ枠的な感じでした。 王道な画像を私が作った所で上位に行くことは出来ないと思っていたのでとても驚きました。 北海道人にとっては一番身近なテーマである「冬」であった所に助けられたかなぁと思いました。
この作品を作る上で工夫した点・苦労した点
「列車が雪を跳ね上げる」
色々アイデアはありましたがこれを作りたいなと思いました。
ぴったりの列車がいるだろうかと適当な冬マップを開いてみたら丁度貨物列車がいました。
これを利用するしかないと直感が告げたのでそれを拝借。
雪を跳ね上げる表現をどうしようかという部分。
以前「波」の画像がありましたが、あれを思い出し滝を上手く使えば出来るのではないかと思いつきました。
POもそれなりに使いこなせるようになってきたのでやってみたらそれっぽくなるではないですか。
後は地道に波を弄って作りこみました。
ただ雪を跳ね上げるだけではいまいちだったので、ホワイトアウト感を出したいなと思いFOGの設定を弄りました。
これはCSL Contestの中にある記事を参考にしています。
野っ原の国道を作ってみたり記憶にある雪景色を再現したつもりです。
皆様へのメッセージ
テクニックや根気がない私でも希に喜んで貰える作品が作れたりします。
まずは自分の街のなかからテーマに沿った部分を切り取るみたいな感じで応募してみてはどうでしょう。
そこで気づきを得る事も出来ますしコンテストを目標に街づくりをするという目標を作る事で楽しめるかもしれません。
あとCities: Skylinesの情報載せてる日々綴もよろしくお願いします。
審査員長選評
力強い機関車と、厳冬の空気感がしっかり再現された一枚。完全なホワイトアウトではなく、奥に国道が見える程度の雪とすることで空間に広がりを持たせています。滝を雪に見立てる発想は私には考えつきませんでした。
PC版第5位は、東風谷咲音(こちやさくね) a.k.a. TOMMY V KOCHIYAさん「【冬】INAKA DRIFT」
PC版第5位に輝いたのは、今にもユーロビートが聞こえてきそうな超高速公道バトルを映したこの一枚。皆様におかれましては安全運転でお願いいたします。こちらの作品もなんだかんだで、対向車線にはみ出さない程度にドリフトを楽しんでいるようです。
審査員長選評
実は今までCSLコンテストでは「車」を題材にした作品は少なかったです。車といえば某コルサとか某ホライゾンとかが有名ですが、CSLにも高品質な車のモデルがたくさんあるので、もっと車の写真が増えると良いですね。
PC版第5位は、杉乃木ミズハさん「同じ場所」
同率でPC版5位には、夏と冬という両極端な情景を一枚にまとめあげた作品がランクイン!2 in 1という発想も独特ですが、シンメトリーに整えられ目を惹く作品になっています。
作者からのコメント
受賞したときの率直な気持ちは?
とても嬉しいのと同時にやり切れなさがありました。
自分の作品をよく見ていただくと、雪の模様が単調になってしまっていたり、屋根の上の雪のテクスチャが見えなくなってしまっていたりと、もう少しやれたのではないかという気持ちが残っています。
この作品を作る上で工夫した点・苦労した点
今回の作品は見てくれた人に作品の中の物語をいかに想像させられるかを考えながら作りました。
例えば、古いという印象を与えるために作品の色味をじゃっかん茶色くしてみたり、
左側(夏)を動きのある構成にして、右側(冬)を静かな構成にしたりしました。
冬側は静かなんだけどちゃんと人が住んでるよと思わせることも意識しました。
雪側の後ろの森ですが、複数の雪の被り方をした木を作り単調にならないようにしました。
これらの物語性が評価されて入賞できたのだと思います。
皆様へのメッセージ
CSLフォトコンテストはゲームという自由度が高い物の中で作ることができるので、技術が無くとも発想力で勝負しやすいコンテストだと思います。だれでも参加でき、だれでも入賞を狙うことができるので参加しようか迷っている人は次回是非参加してみてください。
審査員長選評
恐らく誰もが思いつくであろう構図をしっかり丁寧にまとめてきた写真です。表現したいことがわかりやすくメッセージ性を感じることで入賞に輝きました。次回の投稿も楽しみにしています。
次回は審査員賞の選定理由と入賞者インタビュー
各カテゴリー3位~5位のインタビューをお届けしました。先週お届けした1位2位もそうでしたが、アイデア、表現力、ともに素晴らしい作品が並びました。
次回は5人の審査員の目に特にとまった作品の紹介と選定理由、可能な範囲でインタビューを掲載予定です。お楽しみに。