テーマの捉え方が入賞への鍵となる – コンテスト#5 入賞者インタビュー

テーマの捉え方が入賞への鍵となる – コンテスト#5 入賞者インタビュー

どうも、ピーポーです。

先日行われた第5回フォトコンテストのコンソール部門で入賞された、Raparasaさん・nakamoto yutoさん・シキさんの3名にインタビューを行ったので、今回はその様子をお届けします。

※なお、インタビュアーはRaparasaさんとnakamoto yutoさんをがともが、シキさんをピーポーが行っています。

3位:どこまで行っても逃げてやる!! by Raparasa

突如発生した山火事の脅威は我々人間だけでなく、多くの野生動物たちをも飲み込もうとしていた。
最前線で取材を続けていた我々取材班も、徐々に撤退を意識し始めたその時。
燃え盛る森林の奥から、決死の逃亡をはかる一頭の羊の姿が我々の目に飛び込んできた。

Raparasaさん、入賞おめでとうございます!前回に引き続き連続入賞となりました。入賞が決まったときの率直な感想を教えてください。

作品一覧が公表された瞬間から謎の自信があり、負けるとしたら、おそらく前回の覇者の作品である「風に吹かれて」だろうと思っていて、「やっぱりあの方には勝てないのか」という気持ちと、「もう一つはどれだ!?」という驚き、興味が交差していました。

なお、これは今までの経験上、評価されにくいと判断していた要素が含まれる作品のどれかが
ランクインしたことへの驚きであり、眼中になかった作品がランクインして驚いたというわけではないです。

「風に吹かれて」を前優勝者の作品と見破っていたということは、Raparasaさんの作品から作者を予想するゲームは正答だったわけですね。おめでとうございます(笑)

さて、作品の紹介文は応募時にいただいていますが、改めて作品のこだわりポイントを教えてください。また、どのような点が評価されたと思いますか?

全てのタイミングを合わせることにこだわりました。

今回の主役である羊は操作することができないので、一度建設した牧場を移設することで羊を移動させ、撮影しています。

撮影のために牧場施設を移転していた

羊の通るルートを予測し、その周辺で森林火災を発生させるのですが、森林を移動する羊は小さく、上空からの視点では見失いやすく何度も見失ってはロードしなおしました。

この作品を見たときはプレイヤー操作キャラかと思っていたのですが、たしかにコンソール版でプレイヤーが操作できるキャラクターに羊は含まれていませんね。そう考えると、この一枚のために膨大な作業量が隠されているというのがよくわかります。

また、結果的に予測は外れたのですが、他の参加者さんは自然を表現するために、全体的に「緑」で勝負してくると予測していて、応募作品を目立たせるため、色相環で反対色になる「赤」に染められる夜間の撮影を試みました。

羊の移動ルート、火災の燃え具合、撮影する時間帯、撮影スポットの調整

この全てをドンピシャで合わせた上で、集団で移動する羊の最後尾を狙って撮影する。

たとえ堀北真希に「もう一回やってください」ってお願いされても絶対にやりたくない
そのくらい難しかったです。

私は堀北真希ではありませんが、かわりに「お疲れさま」との言葉を贈らせていただきます…。

さて、最後になりますが、今後コンテストに応募する方へのメッセージ、その他伝えたいことがあればご記載ください。

ハーイ!やべっち。
あなたのハートにれいとうビーム”らぱらさ”です。

初回に応募したネタ画像を思いつかなかったら
絶対に参加していなかったであろうフォトコンテスト。

気付けば私は数少ない(?)皆勤賞です。(結果が出ているとは限らない)
正直に言えば、このコンテストを、
”こんな好きになると思っていなかった
夢中になるなんて生まれて初めてさ”なので、

見るだけでも楽しいイベントとは思いますが、
参加する楽しさもぜひ味わってほしいなと。

私のような”スキルなんて皆無だけど持ってるバイブス”な人間と
楽しくワイワイしませんか?
では次回のフォトコンテストで会いましょう。

以上、見事3位入賞、People賞、スポンサー賞を獲得したRaparasaさんでした。改めておめでとうございます!

また、別アングルの写真もいただきましたのでご覧ください。

嵐の前の静けさなのだろうか、おちついた森が広がっている
移設前の牧場
撮影スポットの遠景。青色の移動ルート上にある

2位:風に吹かれて by nakamoto yuto

画像は気球に乗って空から街を観光している様子を撮っています。遠くに見える山や川、街を取り囲む緑が「自然」というテーマにふさわしいと思いました。構図としては気球と街で自然にピントが合ってるとは言えませんが、シティーズスカイラインにとっての自然とは街があってこそ引き立つものかなと思いこの写真を選びました。

Newhorizonさん改めnakamoto yutoさん(※)、入賞おめでとうございます!
前回の優勝に引き続き連続入賞となりましたが、受賞したときのお気持ちを教えてください。

※吹き出しでは都合上、旧HNのNewhorizonさん表記になっています。

このコンテストに応募するのも今回で5回目です。
今までの写真はお葬式やシティーズのタイトルパッケージなど変化球で勝負することが多かったのですが今回は直球で勝負しようと決めて、入賞を狙って誰にでもわかりやすく明るく迫力のある写真を選びました、ですので正直1位が取れなかったときはベッドでひっくり返ってしまいました。審査員の方の反応もいい感じだったのでホントに残念という感じでした。

作品のこだわりポイントを教えてください。どのような点が評価されたと思いますか?

毎回いろいろな工夫をして写真を撮影していましたが、今回は仕事の都合で長い旅に出ていたもので新たにコンテスト用の写真を撮影することができませんでした。なので手元のPCに残っていた街の画像の中から、まだSNSで披露したことのない秘蔵の一枚を選んで投稿することにしました。
写っている景色は昨年の6月ごろから仕上げ始めて今年3月に完成した街で、街はチェコのプラハやハンガリーのブカレスト、スイスのローザンヌなどヨーロッパの古都の街並みをモデルにしていて「自然との共生」をテーマに作り上げました。ですので、どこを切りとっても自然が目に映るようになっていて、写真は全部作り終えた後でしっかり記録に残そうと旅をしながら撮影したなかの一枚でした。

自然と街並みが調和した都市

撮影を試みたのは競技場がある山の上空あたりで、奥に見える2本の川に挟まれた街を狙っていました。本当にたまたまなんですが狙ってる最中に気球が入り込んできて「これはチャンス!」と街との間に挟み込むように撮ったらうまいこと迫力がある写真に仕上がったというわけです。

そんな感じで写真自体は街をフラフラしていて偶然にいいのが撮れただけなので他に工夫を凝らした作品が多かった中で私だけ楽して..。という気もしましたが、生放送でピーポーさんに写真撮影本来の良さを感じる仰っていただいてホント良かった。

偶然から広がった作品だったわけですね(笑)
最後になりますが、今後コンテストに応募する方へのメッセージ、その他伝えたいことがあればお願いします。

これから参加しようか悩んでいる方、街づくりに自信のない方には「ギミックを凝らした舞台を必ずしも作り上げる必要はない、好奇心を持って街を歩いていればきっとお気に入りの景色が見つかる」ってことを言いたいです。 たとえば碁盤目の都市でもまっすぐ伸びる大通りをフューチャーして撮るのでもいいと思います。奥行きを作る構図にして通りの奥に目立つモニュメントを置き目線を誘導すればそれだけで見る人の興味を引く写真が作れます。

そんなことを言いながらも、やっぱりその写真をどう作ったのかという部分は私も興味が湧きます。 そういう意味で今回も驚くような工夫を凝らした作品が多かった。 私がお気に入りだったのはRaparasaさんの「どこまで行っても逃げてやる!!」でPC版だと「神奈川沖浪裏」です。 どちらもアイデアがすごくて舞台を作り上げるだけでも大変な事が感じ取れて素晴らしかったと思います。

生放送でもbaikokuさんやピーポーさんが写る景色の制作法について細かく言及されてましたが、あれもとてもよかった。 なぜかというとコンソール版ではPC版と比べて写真の撮影にも制限が多い。 構図はある程度自由が利きますが、色彩やライティングはコントロールできないし車両や人の配置も自由に固定することはできません。 CSLフォトコンテストは写真のコンテストですが、やはりシティーズというゲームを無視して写真だけの評価するのはなんだか物足りない。 PC版の方には中々わからないコンソールの景色づくりの苦労を一目で見抜いて評価できるお二人の存在はとても頼もしく、今回は見てるだけだった方にも写真に景色を収める面白さや工夫して舞台を作る楽しさといったものを感じて自分も挑戦してみようと思っていただけたのではと思います。

熱意のあるお言葉、ありがとうございます!皆様のご参加をお待ちしております。
nakamoto yutoさん、改めておめでとうございます!

ゆったりとした時間が流れていそうな景色が広がる。日本っぽく言えば里山に近いのかもしれない。
似たような構図だがより街らしい印象。撮影する場所ごとに表情が違って見える。

1位:Sunset Temple by シキ

夕暮れ時の山を撮りました。

目の前には寺院と滝、奥には広大に広がる海を地平線に沈む夕日とともに映してみました。

まずはコンテストが終わって、今の気持ちをお聞かせください。

正直今でも実感が湧きません(・∀・)。作品一覧を見たときに、これは負けたかなと思ったので、ライブを見て驚きました。入賞できればと思っていたので、それも超えることができ、とても嬉しいです。

改めて優勝おめでとうございます!自然の雄大さと確かな人の営みが感じられる一枚だったと思います。さて、今回のテーマである「自然」をどのように解釈されましたか?

僕はあまり創造力はないので、単純に自然と言えばと考えたときに美しさかなと思いました。また、いかにコンソール版で、可能な範囲で第一印象を美しくみせるかというのも重要だと考えました。

別アングルからの一枚

特にコンソール版では、第一印象のインパクトがそのまま入賞に直結する場合が多いですからね。では、作品の中で特にこだわったところはありますか?

手前の滝は作成に時間をかけました。作ること自体は難しくなくてもシティーズの性質上、水が岩の中に入ってしまったりするので、何度も微調整を繰り替えました。(結局暗くしたのであまり関係なくなりましたが)。

シティーズにおいて、水の動きを制御するのは骨の折れる作業ですもんね…。パッと見ただけでは分からないところまで作り込んでいて、シキさんのこだわりが感じられます!

ありがとうございます。あとは、シティーズは朝焼け、夕焼けが個人的に非常に綺麗だと思っていたので、夕日を入れた景色にこだわりました。

同じアングルでも、時間帯によって印象は異なる。

過去の入賞作品でも、夕焼けが取り入れられたものが多い傾向にありますね。シティーズの自然表現の高さが認知されはじめている気がします。では、今回の作品を作るにあたって、参考にしたものやモチーフにしたものは何かありますか?

ニュース映像で滝を見たので、滝をテーマに作っていこうと考えました。その後、和歌山の那智の滝が思い浮かび、寺院も入れた景色にしようと考えて、このためにモダンジャパンも導入しました。

滝のために作られた川。ウォーターアウトレットを使い、水を流している。

実際に行ったことはなくても、熊野那智大社と那智の滝の写真を見たことがある人は多いと思いますが、確かに言われてみれば…という感じですね。モダンジャパンの導入は神乃木さんが喜びそうです(笑)。それでは最後に、今後コンテストに応募する方へメッセージをお願いできますか?

このようなゲームでの作品を大衆に向けて発表できる場はあまり無く、また僕みたいにまさかということがありえるのがこのコンテストだと思うので、ぜひ参加、投票だけでもしてコンテストを盛り上げて欲しいと思います。また、フォトコンのテーマについて考えながらシティーズをプレイするのもまた一喜一憂出来るかと思いますので、そんなひと時も楽しんで欲しいです。

改めて、優勝おめでとうございます。そして、インタビューに快く答えてくださり、本当にありがとうございました!

上空からの一枚

最後に

さて、コンソール部門入賞者インタビューはいかがだったでしょうか。

次回のコンテストは1月頃を予定しています。テーマは「夏・冬」です。皆様の素敵な作品に出会えることを楽しみにしています。

それでは。