できることを研究する楽しさ

できることを研究する楽しさ

みなさんこんにちは!夕凪です。私は昨年からSwitch版のCities: Skylinesをプレイしており、ゆっくり実況動画を投稿しています。

今回、CSL contest様からコラム執筆の機会を頂きましたので、私が考える「Switch版のコツ」について、4つの観点からお話ししたいと思います。

Switch版と他機種との大きな違い

本題の前にまず導入として、他機種版との違いについてざっと整理したいと思います。
Switch版と他機種(PS4版など)との違いはたくさんありますが、主なものとして、

・DLCがほとんどない(冬マップ等は除く)
・地形操作(土いじり)ができない

の二つが挙がると思います。ですが、このうち地形操作の点については別の方法でカバーすることができます。

道路の細かな高度調節で傾斜をカバー


Switch版では他機種版と違い、道路や線路・歩道の高架の高さが9mずつで固定されており、細かな高度調節が無理なように見えますが、小技を使うことでそれが可能になります。

まずは、始点から10セルで一段上げ、高架道路を敷設します。次に中間の位置から横に仮設道路を伸ばして、下のように高さを固定します。

それができたら一度本線を削除して、始点から10セルの位置を先程の仮設道路で高さを固定します。

その後本線を再敷設すれば、0.5段(4.5m)の高架道路を敷設できます。
その他の高さにするには、仮設道路で固定する位置をずらすことで対応することができます。

このような細かな高架道路を敷設できると、下の画像のように、傾斜に沿った道路を敷設することができます。

ちなみにこの方法は、傾斜地にジャンクションを作る際、私がよく使う方法です。

厳選作業のすヽめ!

次に都市をより彩るコツについて紹介します!


近頃、「コンソール版にない施設を他のもので代用する」という発想の下、編み出されたのが『目的の施設ができるまで粘り続ける”厳選作業“』というものです。
代表例として、駐車場や団地などを厳選することがあります。区画設定し建造されるデフォルトの施設を厳選し、目的の建物に揃えるというものです。Cities: Skylinesでは地価が上がると建て替えられてしまうため、厳選した建物を維持し続けるためには「歴史的建造物」という設定が必要です。

Switch版には残念ながらこの設定はありませんが、「産業特区」を使えば厳選作業ができるようになります。都市が成長しても、特区の施設は見た目が変わらないからです。
例えば、「倉庫」はどうでしょう。倉庫は、港湾地区や空港、工業団地周辺など施設の汎用性が高いため、見た目だけでもこれがあれば説得力が増します。

この倉庫厳選におすすめなのが、林業特区または農業特区の倉庫です。どちらも縦4マス横4マスの区画設定をすれば生成されます。

しかし、この作業はかなりの時間を必要とするため、それなりの忍耐力が必要ですが…見た目を重視する系市長にはおすすめです。

JCT再現は最初から丁寧に

私はジャンクションが大好きで、よく日本のジャンクションをこのゲームで再現しています。
このゲームの醍醐味の一つといえばジャンクション的なところありますよね!!
ジャンクション再現は繊細な作業が求められ、ひたすら気合になりますが、Switch版はグリッド線などがないため製作難易度は少し上がります。ですが、以下の基本手順を行えば、みなさんも簡単にジャンクション再現ができます!

①衛星画像やマップを使ってJCTをよく観察する

まず始めに、作りたいジャンクションをマップや航空写真を使ってくまなく確認します。接続部や線形など、大まかでもいいので確認しましょう。3D表示など画像角度を操作して、立体的に見える設定にできれば、ランプの傾斜なども確認しておきましょう。

②再現予定地の地形を確認する

ではゲームに戻り、再現する場所を決定します。その後、予定地の地形を確認しましょう。傾斜が急なところでは、道路の高度調節をする必要があるからです。その場合、前述した細かな高度調節も試してみましょう。

③道路を揃えたいときは、セルを駆使する
ランプを並走するように敷設したい、けどグリッド線がない…。そんなときは、仮設道路を敷設しましょう。

基準となる支点を決定し、仮設道路をつくります。

それを結ぶことで綺麗に敷設できます。

逆にセルが邪魔になった場合は、仮設道路を削除するか、道路設定からセル判定を無効にしてください。

④ひたすらに頑張る

あとは地図とにらめっこしながら敷設しましょう。
今回は地図を見るやり方を紹介しましたが、自分なりの設計図を書いて整理し、それを基に作るのもありです!
難しいジャンクションを作る時は、気の遠くなるような作業になりますが、完成した”エモいジャンクション”を市民が使ってくれるのは嬉しいものです。

おわりに


前述内容と少し逸れますが、「Switch版って大変そう」「処理落ちすぐするからなぁ」などなど、巷でこのような意見をたまに目にすることがあります。ですが、このような理由でSwitch版でプレイすることを渋るのは勿体ないと思います。もちろんこれらの意見は事実で、他の媒体の方が機能が充実してますが、

アナログで時間がかかり、大変なのがSwitch版の魅力だと思います!

時間をかけて、時には機能が足りずムズムズしながらも、試行錯誤して街を作っていくときが一番楽しいです。そして、時間をかけ作った街が、出来上がった時は達成感に満ち溢れることでしょう。

今回紹介したもの以外にもさまざまな小技が、日々発見されています。それらを自分の街に取り入れることで、一回りも二回りもまちづくりの幅が広がり、個性豊かな街になるのではないでしょうか。

この記事を通して皆様のまちづくりの役に立てば幸いです。

最後まで閲覧いただきありがとうございました。