何が評価されるかは参加しなけりゃ分からない – コンテスト#4 コンソール部門入賞者インタビュー

何が評価されるかは参加しなけりゃ分からない – コンテスト#4 コンソール部門入賞者インタビュー

どうも、ピーポーです。

第4回フォトコンテストが5/15のグランプリ決定放送をもって無事に終了しました。今回も多くの方にご参加いただき、大きな盛り上がりを見せたように思います。さて今回は、コンソール部門で入賞した、Ricky Kingさん・Raparasaさん・Newhorizonさんの3名にインタビューを行いましたので、その様子をお届けします。

※なお、インタビュアーはRicky KingさんとRaparasaさんをがともが、Newhorizonさんをピーポーが行っております。

1位:1969 出発前夜 by Newhorizon

[説明文]実家の69年製白黒テレビで撮影しました。 オッサンの顔が写り込まないように細心の注意を図りました。

まずは、コンテストが終わって今の気持ちをお聞かせください。

最終審査当日はLIVEに参加できず、終わってからアーカイブを見て結果を知ることになりました。なので最初はあまりピンとこなくて、翌日Twitterに画像をあげたときの反応を見てようやく実感がわいてきた感じです。 正直、今回の写真は自分自身であまり納得のいく出来ではなかったのですが、フォトコン第1回から3回参加してて一度も入賞できずに終わっていたので、素直にこの結果を喜びたいなと思います。

4度目の正直ですね。本当に優勝おめでとうございます!では、作品のこだわったポイントはどこでしょうか。

前回投稿したのがピーポーさんから審査員賞を頂いた「シティーズスカイライン」という作品でした。自分なりに面白い写真に仕上げたつもりでしたが票は入らず、自分にはあまりポップな写真を撮るセンスはないかなと諦めて、今回はよりリアル志向にしようと考えていました。

第3回コンテストでピーポー賞を獲得したNewhorizonさんの作品「シティーズスカイライン」

なるほど、前回の反省を通じて方向性を変えたワケですね。

はい。タイトル通り1969年アポロ11号の発射、アポロ計画というのがテーマになっています。最初は、沢山の見学者の車や人がロケット発射台を遠くから見つめている、という史実に近い景色を撮ろうと企んでいたのですが、準備し始めてから個人的にちょっと忙しくなってきて、シティーズを遊ぶ時間がほとんど取れず、手間のかからない既存の街での撮影に変更しました。

お忙しい中参加してくださり、本当にありがとうございます。今回のテーマである「人工的」は、かなり挑戦的なものだったと思うのですが、このテーマをどのように解釈し、どう作品に落とし込みましたか。

毎回そうなのですが、テーマを深く考えずにほぼ直感でどんな絵を撮るかを決めています。今回も、第4回のフォトコンテーマが発表されてすぐにパッと思いついたのが、人工物の結晶であるロケットです。シティーズのロケットはサターンV型というアポロ計画で使われていた巨大ロケットをモデルにしているので、そのままアポロ11号のロケット打ち上げという物語を撮ることに決めました。

シティーズのロケットのモデルってアポロ計画で使われていたものだったんですね。私も何度か飛ばしたことがありますが、知りませんでした…。また、今回話題を呼んだ撮影方法ですが、思い付いたきっかけなどありますか。

シティーズに限らず、TwitterやDiscordでゲーム画面をスマホで直撮りしてアップしているのをよく見かけます。画質が悪くなるのでスクショを撮れる方はあまり使わないと思うんですけど、今回の撮影では、逆に1969年当時の古ぼけた写真の雰囲気を出せるんじゃないかと考えて、画面を直撮りする方法を選びました。

まさしく、逆転の発想というヤツですね。

撮影時には光が反射しないようにスマホのフラッシュを消し部屋の明かりを落として画面に黒い布をかぶせ、顔が写り込まないように角度に気を付けたり、白飛びし過ぎないように画面の明るさや濃度を調整したり、思ってたよりも大変な作業になってしまいました。

説明文では笑いを誘っていましたが、その裏でそんな苦労があったとは驚きです。

今回は妥協点も多く、自信の持てない投稿だったんですが、結果的には沢山票を頂いて、面白い写真が撮れたのかなと。とにかく色々やってみて良かったって感じです。

それでは最後に、今後コンテストに応募する方へのメッセージをお願いします。

コンソール版に関してはDLCがしばらく来なかったので、コミュニティの盛り上がりもすっかり落ち着いてしまっていて、今回のフォトコンの参加数が減るんじゃないかと心配していました。しかし蓋を開けてみれば、初参加の方が沢山挑戦されていて(海外からも!)、見事入賞されていたりで杞憂で終わって良かったと思います。ですが、まだまだ参加者が足りないような気がします。今回は見るだけで終わった方も次回はぜひ参加してみてください。初めてで自信がなくても、何が評価されるかは分かりませんし、街をプラプラ見回ってれば奇跡的に面白い写真が撮れて、それが評価されるかもしれません。まずは挑戦してみてほしいです。偉そうにすみません、一応4回もくじけずに挑戦しているので言わせていただきました。

改めて、優勝おめでとうございます。そして、インタビューに快く答えてくださり、本当にありがとうございました!

2位:Salisbury SP4 7DE – by Raparasa

[説明文] 悪魔がアイルランドにいる女から石を買い、包んでソールズベリー平原まで運んだ。石の一つがエイボンに落ちたが、残りは平原まで運べた。悪魔はこう言った「この石がどこから来たか誰にも分かるまい。」修道士が応えて曰く、「それはお前が考えていることだ!」そこで悪魔は石の一つを投げつけたので、修道士のかかとに当たった。その石は地面に突き刺さり、今でもそのままなのです。

入賞が決まったときの率直な感想を教えてください

めっちゃ悔しぃ~!!金がいいですぅ~!!

というのは冗談として、 翌朝が早かったこともあり、配信の始まる前には”布団に入りスヤスヤリスト生活”だったので、 起きて確認したスマホに、プレイヤー仲間から、私の入賞を知らせるメッセージが届いていた時は 「インタビューパートに穴あけた~ごめんなさ~い」って感じが先でした。 実感は今もないです、おもいっきり振ったらホームランみたいな感じでふわふわしてます。

作品のこだわりポイントを教えてください。どのような点が評価されたと思いますか?

こだわった部分を時間がかかった部分と解釈すると、題材選びの時間が長かったです。

「一次審査のTwitter投票を如何に勝ち抜くか」はこのフォトコンテストにおいて、大きなポイントだと思います。

投票してくれる人はPC版プレイヤーかもしれませんし、未プレイの人かもしれません。 誰が見てもくっきりはっきりわかるものを題材に選ぶことにしました。 過去のフォトコンの上位作品にお昼の画像が少ないことも、題材選びの参考になりました。

また今回は、個人的に掴みにくいテーマだったこともあり、 まず、今回のテーマの”対義語”を調べ、 テーマに当てはまるもの以外は全て対義語で埋める方針にしたのが、 昨今のミニマリズムブームにうまくハマったんじゃないかと思っています。

作品自体は、とにかくシルエットだけ綺麗に!を意識しました。ちなみに配置はあまり丸くありません。

今後コンテストに応募する方へのメッセージ、その他伝えたいことがあればご記載ください

つい最近Twitterでバズっていたビリー・アイリッシュの言葉とも通じるところがあるのですが、
「自分の作品の価値を自分で決めないでほしい」
「誰に何が刺さるかは自分にはわからない」
この2つは覚えておいてほしいです。

いつも言っているのですが、我々は同じゲームをプレイする友であり、 常に刺激しあえる良きライバルであり、 不具合や困難に立ち向かう時は協力しあう仲間であると同時に、 それぞれが素晴らしいスキルをもつ憧れの存在なのです。

今回はたまたま私が評価される番でした。 しかし、次に評価されるのは”テレビの前の~あ!な!た!た!ち!です!”なーんてことがあるかもしれません。 まずは参加してみることから始めるのをおすすめします。

3位:Artificial Reef – by Ricky King

[説明文]沈没した船が人工的なサンゴ礁になっている様子を水中で撮影。珊瑚が成長し、クジラなどの海洋生物が戻ってくることで、海洋生物の再生を願うシンボルとなっている。
[Description] An underwater shot of a sunken ship serving as an artificial reef. A symbol of hope for the regeneration of marine life as the corals starts to grow and marine life, such as these whales, return.

入賞が決まったときの率直な感想を教えてください

3位を獲得した瞬間はとても嬉しかったです。フォトコンテストに参加するのは初めてでしたが、たくさんの方々や審査員が私の作品を見てくれ、嬉しかったです。
I was very happy when I got the third prize. It was my first time to join the photo contest and I was glad that the people and the judges noticed my work.

作品のこだわりポイントを教えてください。どのような点が評価されたと思いますか?

テーマとの関連性と、コンソールとPCの両方を通じて唯一の水中撮影作品というオリジナリティが評価されたのだと思います。
I believe my work was judged based on its relevance with the theme and on the originality since my entry is the only underwater shot among all entrants, both in console and PC.

今後コンテストに応募する方へのメッセージ、その他伝えたいことがあればご記載ください

今後、このコンテストに参加される方へのアドバイスとしては、イベントを楽しみ、自分の創造性やアイデアを表現しながら、同じようなゲームへの情熱を持った人たちと出会う機会を活用してみてください。
My advice to future participants to this contest is, to enjoy the event and take the opportunity to meet folks with similar passion in gaming while expressing your creativity and ideas.

最後に

さて、コンソール部門入賞者インタビューはいかがだったでしょうか。

入賞された方々もおっしゃっていましたが、自分ではあまり出来が良くないと思っていても、周りからの評価は違うかもしれません。今回応募しなかった方も、次は是非とも参加してみてほしいです。幸い、フォトコンテストは写真1枚から参加できるコンテストですので!

次回のコンテストは「自然」というテーマで、9月頃を予定しております。また、皆様の素敵な作品に出会えることを楽しみにしています。

それでは。