みなさんは好きなCities: Skylines実況動画はありますか?
このゲームを知ったきっかけは実況動画だったりするのではないでしょうか。YouTubeやニコニコ動画といったプラットフォームには、毎日のように新しいCities: Skylines動画が投稿されています。中には圧倒的プレイスキルで実写と錯覚するような街を作り上げる市長もいれば、(何とは言いませんが)ゲームの仕様を逆手にとって面白おかしく遊ぶ市長もいて、どの動画も楽しいですよね。
そんな先人たちに憧れて私も動画投稿を始めたわけですが、実際にやってみて得られたものがあります。街づくりや動画に対するフィードバックです。アドバイスを受けることは成長につながりますし、お褒めの言葉はモチベーション向上につながります。私の場合はこれが動画投稿する最大の理由ですし、投稿者の中には同じように動画を通じて視聴者とのコミュニケーションを楽しんでいるという方がいらっしゃいます。
前置きが長くなりましたが、この記事ではCities: Skylinesの実況動画投稿に興味がある方向けに、動画投稿までの作業の全体像を説明します。
PC版前提での記載が多くなりますのでご容赦ください。
動画投稿の流れ
まずは動画投稿の全体像です。
- 動画のスタイルを決める(初回のみ)
- 録画環境を整える(初回のみ)
- 編集環境を整える(初回のみ)
- 収録する
- 編集する
- 投稿して、視聴者からの反応を楽しむ
これだけ見ると手順が多くて面倒に感じますが、1~3の手順は初めて投稿する場合のみ必要です。
動画スタイル
Cities: Skylinesの動画の多くは以下に分類できます。自身のプレイスタイルややりたいことに合わせて動画スタイルを決めると良いでしょう。
開発系
都市開発シーンをメインに展開するCities: Skylinesにおける王道実況と言えるでしょう。開発を見せる(魅せる)ことができるため、紹介系に比べて、開発方針や意識していることなどを伝えやすいです。逆に開発シーンでまごつくと、動画の見どころも減ってしまうため注意が必要です。あらかじめ、開発シーンの完成系をイメージしながら進めると編集時に楽になるでしょう。
紹介系
出来上がった街を紹介するタイプの動画です。開発シーンの動画映えを意識せずに済むためプレイに集中できるため、プレイだけを考えると一番やりやすいスタイルでしょう。例えば、開発し始めるとあちこち気になってしまうというタイプの方にはオススメです。実は私もこのタイプです。過去に作った街であっても紹介系であれば日の当たる場所に出すこともできます。
ネタ
トークやゲーム内の面白ネタで勝負するスタイルです。代表格は茶色いダムなどですね。何も考えずに見れるので、シンプルに笑いたいときに見ると言った需要があります。ネタの面白さが重要なので、常に面白おかしいことを考えてる人に向いていると思います。
解説系
ゲームの仕様解説動画やMOD・アセット紹介動画などがこれにあたります。文章で解説しても理解しづらいことを伝えたい場合に有効です。例えば、操作方法などは動画の方が伝わりやすいです。また、有益でわかりやすい解説動画は何度も再生される傾向にあります。役立つ動画を投稿したい、お気に入りのMODを紹介したいという方にオススメです。
また、これらの動画を作成する場合、音声をどうするかについても決めておくと良いです。生声、音声合成ソフト、字幕のみの3つがあります。生声であればマイクが必要ですし、ゆっくりやボイロなどはそのソフトウェアが必要になり、準備する機材に影響します。
生声
喋るだけで実況できることが最大のアドバンテージ。字幕や音声合成ソフトはテキストの打ち込みが必要ですが、その手間がない分、投稿頻度を上げやすいという特徴があります。
音声合成ソフト
ゆっくりやボイスロイド、チェビオといった音声合成ソフトを駆使して実況するスタイルです。それぞれのキャラクターにファンがついており、そのキャラクター繋がりで動画を見てもらえる可能性があります。欠点としては、読ませる文章の準備、音声の調整のために手間がかかることです。
字幕
声出しNGだが手軽に動画を作りたいというケースに向いています。字幕は、編集で動画につけるパターンと、動画サイトの機能で後付けで字幕をつけるパターンの二種類あります。フォントにこだわりたい場合は編集でつけると良いでしょう。欠点は、視覚的な情報がメインちなるため、聴覚面はBGMに任せる必要がある点でしょう。
録画環境を整える
ゲーム画面を録画するためのソフトを準備しましょう。いわゆるキャプチャソフトというやつですね。Cities: SkylinesプレイヤーはGeForce Experienceを利用していることが多いような気がします。あくまで個人の意見です。まずは無料のソフトを試してみて、満足できなければ有料の録画ソフトを買うという流れでも充分です。
ライブ配信をする場合は、配信ソフトを用意しましょう。YouTube LiveであればOBS Studioがメジャーで、ニコ生であればN-Airというニコ生に最適化された配信ソフトを公式が配っています。この辺りはどちらで配信するのかによって選択すると良いと思います。
Switch版やPS4版の録画をする場合は、キャプチャボードを使ってPCで録画する必要があります。例外として、PS4でライブ配信する場合のみキャプチャボードは使わずにPS4の機能を使って配信することができます。
編集環境を整える
ライブ配信の場合は編集不要のためこちらの準備は不要ですが、カッコイイ動画にしたい、お洒落な動画にしたい、面白い部分だけを切り抜きたいといった場合は編集必須になります。編集ソフトは動画のスタイルによって選択基準が変わります。
生声・字幕
AviUtlやAdobe Premiereなどがメジャー。無料で環境を作りたい場合はAviUtl、有料でも手軽にお洒落なムービーを作りたい場合はPremiereといった住み分けができていると思います。
ゆっくり
ゆっくりムービーメーカーというド直球なまでにゆっくり実況作成に特化した編集ソフトです。立ち絵の管理もできるのに無料という至れり尽くせりなツールです。ただし、収益化する場合はゆっくりボイスの素となるAquest Talkのライセンス購入が必要になる点に注意しましょう。
VOICEROID、CeVIO
AviUtl、またはAviUtlと前述のゆっくりムービーメーカーを組み合わせて使う方が多いイメージです。また最近登場したRecotte Studioのように、VOICEROIDの3D立ち絵があらかじめ入った有料編集ソフトも登場しています。
収録する
さあ、これで準備は整いました!思う存分街づくりをして、動画にしたい部分を撮影しましょう!
PC版の場合は、EnhancedZoomContinuedやCinematic Camera Extendedなどのカメラ系MODを活用すると、様々な視点からの映像が撮れるため動画が映えるようになります。
編集する
ここからが本番です。大量にある録画データを削って視聴者が見やすい動画にしていきましょう。編集は個性が出るところですので本稿では詳しく触れませんが、いい動画に仕上がることを期待しています。
音声合成ソフトを使用する場合はここで読み上げデータの作成や立ち絵の表情付けもします。ただし、利用するキャラクターによっては、言動に制限が課せられる場合があります。規約違反にならない範囲で利用するようにしたいですね。
投稿して、視聴者からの反応を楽しむ
編集ソフトから動画を吐き出したら、動画サイトにアップロードしましょう。これで晴れて動画投稿者の仲間入りですね。いいねやコメントを励みにCities: Skylines動画を投稿して、一緒に界隈を盛り上げていきましょう!
さいごに
Cities: Skylinesで作られた街はどんな街でもプレイヤーの思いが詰まった作品であると思っています。私は初めて作った街の景色をいまだに覚えています。
せっかく作った街、一人で楽しむのも乙なものですが、人に見てもらうというのも面白いです。もしかしたら、あなたの動画がきっかけでこのタイトルを遊ぶ人が増えるかもしれません。