5分岐 Pinavia 型 junction の作成

5分岐 Pinavia 型 junction の作成

初めまして!または、お久しぶりです。Masa Osa と申します。この度はこのような場で記事を書かせていただくこととなり、誠に光栄です。私はCities: Skylines を長く楽しませていただいている人間の一人です。(^^♪ このゲームの楽しみ方の一つとして高速道路の設置、再現があります。私はその中でも特に Pinavia型 ジャンクションに魅せられて、今まで幾つかのジャンクション再現画像や動画を投稿させていただいてきました。

今回こちらのコラムでは、私が以前に投稿した5分岐 Pinavia 型 junctionの作成方法について解説をさせていただきたいと思います。(注意:左側通行でつくっていきます)

①まず手書きでジャンクションを模写し構造を理解しましょう

絶対ではないですが、綺麗な junction をCSの中で再現するためには、構造が頭に入っていると有利になります。特に 道路をつなげる上で、どのような困難(立体交差など)を乗り越えればいいのかが、この作業でなんとなく分かり予測がたてれるようになります。

②場所選び。中心をどこにするかを選び、また伸びる枝(分岐方向)を決めましょう。

Pinavia の枝は非点対称とすることも可能ですが、慣れないうちは点対称の正五角形を予定することをお勧めします。

③作成開始!~中心構造(内側の渦)完成まで!

まず真ん中に 一辺が8セルの正五角形を描きましょう。正五角形の描き方は内角が108°となるように道路を敷設していただき、最後の一辺は多少(±2°程度)ずれても問題はありません。

つづいて五角形の頂点から基準線をのばすために、図のように五角形のそれぞれの辺の中心から直角に道路を引き各20セル地点で再度直角道路をのばしてその交点をとり、最初の五角形から道路を引いてください。この時に道路を引く方向を始めの5角形から伸ばすようにしてください。

つづいて外側の道路を壊していきます。この作業が不思議に思われる方もいるかと思いますが、このゲームの特性の一つを利用しています。実は道路の敷設において、長さが整数マスでの長さではなかったとき、起始点側の道路はマス目に沿っているが、終点側の道路はマス目にそっておらず、少数点マスになっている(ズレている)という特徴があります。そのため外側を壊すことによって、残っている道路をすべて整数マスの道路で構成できるようになります。

次に ガイドの5角形の頂点の延長線上に図のように櫛(くし)状のガイドを引いていきます。ちなみにこのガイドの本数は「n分岐Pinavia Junction」の場合、(n-1)+(n-2)+・・・+(n-n)本必要となるため、6分岐Pinavia junctionを真面目に作ると すごいことになります。

次にらせん構造を一辺ずつ作っていきましょう。図に示すように進めてください。

ここで少し「自由造形のススメ」なる概念があります。ご興味のあるかたは私のtwitterのこちらのぶら下がりをご覧ください。

話を戻して、前述の形を繰り返すことがPinaviaのはじまりですが、ここで少し修正を入れていきます。ガイドをこのように高架に修正してください。

分岐先の道路の基準線も引いておきましょう。これは五角形の辺の中心から伸びた線状に引くことになります。

つづいて各 五角形の頂点からのびた線状の櫛型のガイドについては次からこの形で作っていきましょう。

中心構造の渦の作りこみはこれでほぼ終了です!

④外側の作りこみ

分岐道路との接続を開始します。まず外側に伸ばしておいた基準線を横にこれぐらい伸ばしてください。

そして伸ばした基準に、図のような形でランプを並べてください。

5回やった図です。

続いて下の図のような形をめざして作りこんでいきます!

難しいので動画リンクも貼っておきます!言葉での説明が難しいのですが、動画と見比べていただけると幸いです。

手順では支柱消しという技が飛び出します。最近は流行っている様子で、珍しい技でも無い様ですが、エンさんの功績により普及していると存じております。習得するととても便利な技です。コンソール版の方々はぜひともマスターしましょう!

これを5回繰り返しましょう!

完成です!

作りながらここまで読破されたお方はお疲れ様です!!こんどこっそり私に見せてください。作ってないけど読んでいただけたお方、ぜひ挑戦してみて欲しいです!なんとなく読んでいただけたお方、少しでも興味を持っていただければ幸いです!

最後は作り終えた junction を眺めて楽しみましょう。都市が発展したときに、自分の作ったjunction が車たちを綺麗に捌く様をみれる時が、このゲームの至極の時間となります(^^♪

参考までに以前作成したtimelapse 動画はこちら。

ちなみにPinavia 型 junction とは

 過去に一度 こちらの動画の後半で解説させていただいたことがあるのですが、文面に起こしてこちらで解説させていただこうかと思います。

Pinavia型 Junction はリトアニアという国のStanislovas Buterauskas氏 の率いる開発陣が考案されたjunctionです。

タービン型ジャンクション 

4分岐Pinavia型ジャンクション

Pinavia は タービン型junction とよく似た構造をしており、渦を巻くようなランプで構成されています。タービン型と違う点は、直進方向すらも渦巻型のランプに巻き込んでいる点です。そのおかげで全方向のランプが単独で独立し、折込交通のない junction を形成しており、安全で、渋滞が起こりにくいといった特徴があります。

high multi directional capacity を持つという言葉で紹介されている場合もあり、分岐数が増えても、多方向への車をさばく力があるといわれています。また、分岐数が増えても、二層構造での建設が可能で、建設費用が抑えられるメリットも挙げられています。

理論上はなん分岐の junctionでも作成は可能ですが、5分岐を超えると、ランプの数は大変なものとなります。前述しましたが、一辺をとおるランプの本数は「n分岐Pinavia Junction」の場合、(n-1)+(n-2)+・・・+(n-n)本必要となるため、6分岐Pinavia junctionを真面目に作ると15本のランプが一辺を通る形となります。このjunctionの巨大化はPinaviaの弱点とも言えますが、作成に挑戦する我々CS playerにとってはロマンとも言えます。

MasaOsa 製作 Pinavia集

最後に私が今までに作成したPinaviaとその参考画像を一挙公開して終わろうと思います。閲覧いただきありがとうございました! 皆様のJunction 作成 ライフに幸あらんことを!

3分岐Pinavia

4分岐 Pinavia

5分岐Pinavia 一部地下型 junction

Michael Slaqinev 氏 考案  2重交差型5分岐Pinavia

Michael Slaqinev 氏 考案  2重交差型6分岐Pinavia

Michael Slaqinev 氏 考案  8分岐 Contraflow Pinavia

真ん中に 4分岐歩道pinaviaがあります