審査員によるお気に入り作品紹介と今後のコンテストについて

審査員によるお気に入り作品紹介と今後のコンテストについて

こんにちは。がともです。

10月3日に終了した第二回Cities: Skylinesフォトコンテストでは、コンソール版14作品、PC版35作品の計49作品もご応募いただきました。中には海外からのエントリーもあり、フォトコンが認知されてきていること嬉しく思います。誠にありがとうございます。

また、二次審査では742票、最終審査では198票の投票をいただきました。投票にご参加いただきありがとうございました。良い作品揃いで悩みに悩んだかと思います。

今回のコラムでは、そんな素晴らしい作品が揃った第二回大会を審査員が振り返ります。課題、今後に向けた話などもしていますので是非ご覧ください。

神乃木リュウイチ

運営・審査員お疲れさまでした。コンテストを終えて今の率直な感想を聞かせてください。

今回も作品のレベルが非常に高く、素晴らしいコンテストだったと思います。みなさんの努力が色濃く見えるからこそ、運営も真摯に向き合う必要があり、それがようやく終わったという達成感を感じますね。

“イベント”として今回コンテストは100点満点で何点でしたか?

85点くらいかなと。もっと進行をうまくできるようになれば点数は上がるのではないかと思いました。あとは手が回っていなかったWebサイトの改良とかもですかね。

審査員賞を設定するとしたら、どの作品を選出しますか?まずはコンソールから教えてください。

「幼き日の思い出」ですね。

「旅」というテーマに対して、「この世界から旅立つ」ということを組み入れてきた作品というのはこの作品だけでした。結局のところ一般的な旅行をテーマにした作品が多く入賞しましたが、こういったテーマを深く掘り下げる作品は今後も増えてほしいと思いました。

PC版はどうでしょう。

「 家族旅行で渋滞に巻き込まれた一家」ですね。

子供にとっての「旅行」というのは正直このイメージがかなりあります。車の中から見た風景、しかも周りが渋滞という圧倒的な既視感こそ「旅行だ〜」と気づかせてくれる。田舎に行こうが都会に行こうが渋滞はつきものなので、多くの人に共感を生んだ作品なのではないかと個人的には思っています。

最後になりますが参加者、視聴者に向けて一言お願いします。

投稿された皆様、今回も本当に素晴らしい作品の数々を投稿いただきありがとうございました。また、ライブ配信やWeb投票に参加頂いた皆様もありがとうございました。
私もこのゲームは比較的長く遊んでいるつもりですが、皆様の写真などを拝見すると、このゲームは本当にまだまだたくさん愉しみ方があると強く実感されます。
また、今回は「コンソール版」のグランプリにSwitch版の方が選ばれたこともあり、その敷居の低さも示せたのではないかと思います。
コンソール版はPC版に比べて低倍率なこともあり、ぜひ次回以降応募が増えることを楽しみにしています。

らくしげ

運営・審査員お疲れさまでした。コンテストを終えて今の率直な感想を聞かせてください。

やっぱりフォトコンは面白いと思いました。入賞作だけでなく投稿されている全ての作品がテーマ設定に対して工夫に満ちており、審査員や観客のみんなの想像した範囲をはるかに超えてくる面白さを持っていました。街づくりではなく「写真」(スクリーンショット)のコンテストなので、1シーン/1カットを切り取ることの面白さが凝縮されていました。

“イベント”として今回コンテストは100点満点で何点でしたか?

80点としたいと思います。前回よりも進行はスムーズにできたとは感じます。一方で、もっとたくさんの作品が投稿されたりもっと多くの人にライブ視聴してもらうために、運営側として努力をしたいと思いました。

審査員賞を設定するとしたら、どの作品を選出しますか?まずはコンソールから教えてください。

「幼き日の思い出」です。

今回投稿されたコンソール版の作品の中で、フォトコンテストの面白さがまさに出ている作品だと思いました。街や風景の制作ではなく、ストーリーを作り、場面を作り、うまく切り取る、というプロセスを考えて作られたユニークな作品です。コンソール版の人たちからは「これをどうやって作ったんだろう?」と話題になっていましたし、様々な技巧を駆使しなければ作れない点も考え抜いた末に作られたものの顕れだと思います。

PC版はどうでしょう。

「来年あの街で」です。

これもコンソール版と同じ理由ではありますが、ストーリーありきで作られた場面であり、この場面を撮るために様々な工夫と細かな作りこみがされています。特にこのゲームで人の扱い方に工夫をするのはフォトコンならではの魅力と思っています。季節感がはっきりとしているのもとても素晴らしいですね。

最後になりますが参加者、視聴者に向けて一言お願いします。

今回も皆様にご参加いただき、お祭りのように楽しくできたイベントでした。フォトコンテストの面白さとは「何を切り取るか」に面白みがある大会です。PC版の入賞者2名がインタビューでおっしゃっていたように、構図へのこだわりが作品へのクオリティに大きく関係してくると思います。
次回以降の参加もお待ちしています。

とかち

運営・審査員お疲れさまでした。コンテストを終えて今の率直な感想を聞かせてください。

今回は旅がテーマで、漠然と観光地を再現した都市などの応募があるのかな?と想像していましたが、予想を遥かに超えてきました。ストーリー仕立てで時間軸を感じる作品やバグをあえて利用した作品があったりと発想を飛ばした作品が多く、驚くとともに面白いなと感じました。

“イベント”として今回コンテストは100点満点で何点でしたか?

85点です。 全体的にスムーズに進行できていて、ライブもすごく見やすい配信になっていたと思います。 個人的には宣伝の仕方などを工夫して次回はこのコンテストをさらに多くの方に知ってもらい、応募数が増えるようにしていきたいのでこの点数とさせていただきました。

審査員賞を設定するとしたら、どの作品を選出しますか?まずはコンソールから教えてください。

「黎明の山脈」です。

高速道路を歩道で再現されているらしく、近くに見える倉庫と遠くに見える山々の対比で見事に距離感を表現されていると感じました。確かに山あいの旅館で朝早く目覚めるとまさにこんな景色が見られることがあって、そんな記憶を思い出させてくれる一枚です。

PC版はどうでしょう。

「フィヨルドを眺めて」です。

フィヨルドの迫りくる雄大さを感じます。 遠くに見える草原や山肌に見え隠れする岩など細部にまでこだわっていて、長い時間をかけてこの地形が出来上がったのかなと妄想が膨らみますね。 Twitterで別角度からの写真を投稿されていたのですが、おそらくまっさらなマップから地形ツールで制作されたのはないでしょうか?高い技術力に驚くばかりです。

最後になりますが参加者、視聴者に向けて一言お願いします。

前回に引き続き、多数の素晴らしい作品のご応募ありがとうございました。PC版では海外在住の方が、コンソール版では第一回フォトコンテストを見て応募してくれた方が受賞されて、多くの方に知っていただけて嬉しいです。
ライブ配信も大変盛況で、まだまだこのゲームは盛り上がっていくのだなと感じました。これからも皆様と一緒に楽しんでいきたいです。
次回もご応募お待ちしております。

ピーポー

運営・審査員お疲れさまでした。コンテストを終えて今の率直な感想を聞かせてください。

今回から審査員として加入させていただき、何も分からない状態からのスタートでしたが、今は無事にコンテストを終えることができてホッとしています。応募された作品においても、自分では考えもつかないようなアイデアや構図、工夫が随所に見られ、イチCSLプレイヤーとしてとても刺激を受けました。

“イベント”として今回コンテストは100点満点で何点でしたか?

75点ほどでしょうか。今回、私はコンソール版の有識者として審査員にお呼ばれしました。一定の役割を果たせた一方で、応募者数や認知度など、まだまだ改善できる点があると思います。グランプリ決定放送も、後から聴き直したらとても緊張してましたしね…。

審査員賞を設定するとしたら、どの作品を選出しますか?まずはコンソールから教えてください。

惜しくも最終審査に残ることはできませんでしたが、「雨上がりの巡礼路」でしょうか。

まず、この写真を撮るに至った物語やバックボーンが感じられること、加えてグラフィックのバグを逆手に取った表現が非常に魅力的です。情報量をあえて抑えることで、視線が巡礼路から建物へと誘導されるような構図も素晴らしいと思います。

PC版はどうでしょう。

こちらも最終審査に残ることはできませんでしたが、「黒ネコの記オク」です。

この世界に残されたJK4人と黒ネコ1匹が懸命に生きていく。ときには喧嘩をするときもあるけれど、お互いに助け合っていく…みたいな妄想が捗る物語性の高い1枚だと思います。リアルを追及しつつ、ゲームだからこそ作り出せる世界観にとても引き込まれますね。

最後になりますが参加者、視聴者に向けて一言お願いします。

この度は作品の応募、並びに配信やwebでの投票にご参加いただき、誠にありがとうございました。PC版のMODやアセットを用いた緻密な構図が光る作品をはじめ、コンソール版の誰も思いつかないような視点やアイデアを切り取った作品など、投稿者の想いがこもった1枚を見ることができ、とても楽しかったです。また、SwitchやXboxでの作品や、海外からのものも複数見られ、改めてこのゲームの裾野の広さを感じました。次回以降も素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしています。

がとも

運営・審査員お疲れさまでした。コンテストを終えて今の率直な感想を聞かせてください。

まずは無事に終えることができてほっとしました(笑)
はじめは「旅」というテーマが曖昧過ぎて困るかな?と思いましたが、蓋を開けてみるとそんなことなかったですね。皆さんの発想の自由さ、表現力の高さに驚かされました。

“イベント”として今回コンテストは100点満点で何点でしたか?

前回70点だったので、今回は80点とします。
前回の課題であった「タイムキープ」「審査員にコンソール版スペシャリスト不在」といった点を改善をできたこと、海外からの応募があったことが10点アップの理由です。
とはいえ今回もたくさんの宿題をいただきました。
エントリーも投票も気軽にできるようにし、たくさんの方に参加いただけるような工夫をしていきたいと考えています。

審査員賞を設定するとしたら、どの作品を選出しますか?まずはコンソールから教えてください。

惜しくも最終審査には残りませんでしたが、「雨上がりの巡礼路」を推します。

道路の表示バグを雨上がりの道に見立ててしまうという一枚で、見た目の不具合を逆に利用するという発想が全くなかった私は、見た瞬間に「その発想があったか」と雷に打たれた思いでした。
写真としても長い長い巡礼の旅路の先にたどり着いた寺院をしっかりと表現していて素晴らしいと思います。

PC版はどうでしょう。

「丘の向こうの教会へ」です。

遠くに見えるモンサンミシェルのような密集して強固な教会と、綺麗に整備されたのどかな丘の対比に惹かれました。喧騒から離れてゆっくりと旅行できる、今の時世にぴったりの旅先ではないでしょうか。
また、ファンタジー要素も感じられます。丘の向こうからオークが顔をのぞかせるかもとRPGのワンシーンとしても申し分ないと思います。そういう意味ではRPGとしての旅要素も含んでおり、見る人によってさまざまな見方がある面白い作品であると思います。

最後になりますが参加者、視聴者に向けて一言お願いします。

「旅」というテーマに対して様々な解釈をなさっていて、どの作品も楽しく見させていただきました。また、TwitterやYouTube Liveのコメント欄が盛り上がってる様子を見ることができて、コンテストという祭をやってよかったなと改めて感じました。
何よりも前回コンテストをきっかけにCities: Skylinesを始めてくださった方がいらっしゃって驚きました。
これも参加者の皆様、二次審査・最終審査にご参加くださった皆様が盛り上げてくださっているからこそです。お礼申し上げます。
引き続きご支援いただければ幸いです。

おわりに

第一回に引き続き、第二回も盛況のうちに終えることができました。これも支えてくださった皆様のおかげです。ありがとうございます。

また、第三回フォトコンの内容が決まりましたらツイッターアカウントにて発表いたします。是非アカウントをフォローして最新情報をチェックしてみてください。

最終審査を見逃した方はアーカイブがございますので、こちらもあわせてチェックしてみてください。