【インタビュー】コンソール版プレイヤーNewhorizonさん

【インタビュー】コンソール版プレイヤーNewhorizonさん

こんにちは、がともです。

今回から新しい企画として、CSLプレイヤー1人にスポットを当てて、どのようなことを考えて街づくりをしているのかを紐解いていきたいと思います。

初回となる今回はNewhorizonさんにお越しいただきました。NewhorizonさんはPS4版でプレイしており、YouTubeにも紹介動画をアップロードしています。そのどれもが美しい街に仕上がっており、コンソール版における景観都市開発の可能性を感じさせられます。

気になった方は是非動画をご覧ください。

インタビュー

Newhorizonさん、こんにちは。早速ですが、一つ目の質問です。Cities: Skylinesを始めたきっかけは何でしょうか?

シティーズスカイラインPS4版をDL購入したのは2018年の9月だったと思います。

その3カ月くらい前から、YouTubeで暇つぶしに見ていたゲーム実況動画のおすすめに出てきたのが、「シティーズスカイライン」 。動画の投稿主さんが”爽やかな笑い声”で楽しそうにプレイされているのをいくつか見ているうちに、だんだんとやりたくなってきたというのが動機です。

やり始めの頃は、ほんとに生活に支障をきたすほどドハマりしてしまいました。

Newhorizonさんの街は美しい景観が特徴ですが、当初から景観都市づくりをされていたのでしょうか?それとも景観都市づくりにシフトする転機などはありましたか?

一つ目の転機となったのはBaikokuさんの動画に出会ったことです。その自由な発想の都市デザインに魅了されてしまって。それまでは普通に都市開発ゲームとしてプレーしていたのが「このゲーム何でも自由にやっていいんだと」 と気付かされて、そこからは都市の見映えにこだわるようになりました。

Baikokuさんの動画

さすがコンソール版の先駆者Baikokuさんですね(笑)

二つ目の転機はPS4版のアップデートで市民視点モードが追加されたことです。自分が作った街を実際に歩いて見てそれまでは気付かなかった、高すぎる高架道路やデコボコの道、急すぎる坂を現実的な見た目に直したり 丘の上から都市を見下ろす、逆に海側から都市を見上げるなど都市の高低差を意識して街を作るように変わっていきました。

高低差をつけた都市

Newhorizonさんの動画でも「鳥になったり犬になったり様々な視点から街を確認する」とおっしゃっていました。 それぞれの視点から違和感がないようにつくり上げることでリアリティのある街になるわけですね。

街並みとしてはブラジル、アメリカ、ヨーロッパなど海外をイメージしたものが多いようですが、参考にしているものなどありますか?

街づくりに慣れてきて、問題アイコンも少なくなってきた頃、何かテーマに沿って街づくりをしてみようとゲーム性とは別の目的を立てる様になりました。

その中で日本の街を再現したいという思いもあったんですが、PS4版には日本風アイテムが皆無。 こりゃダメだと諦め、次に出たアイデアが「初期スタイルの建物が北米なんだから、アメリカならワンチャンできんじゃね?」という安直なものでした。

それで最初にサンフランシスコの様な坂の街を作り、次にハワイ(群島)、ソビエト連邦共和国(雪マップ)と色々試してみて、次に何をしようか考えていた時、海外有名シティーズクリエイターのtwo dollars twentyさんの動画を発見。

「Marble Mountain」という都市に一目惚れしてしまって この街をPS4で作りたいと強く思い、アメリカ南西部の乾燥した土地をイメージしたニューメキシコ州という都市を作りました。動画で紹介していますが、かなりパンチのある面白い都市です。

今現在は、チェコのプラハやハンガリーのブダペストといった古いヨーロッパの街並みをイメージしていて、放射状に延びる道だったり旧市街地、古城、丘陵に拡がる田園風景といったものをキーワードに街づくりを楽しんでますが、アセットの種類が少なくても、その都市が持っている文化的な特徴を意識して道路や駅、建物を配置にすれば、コンソール版でも十分に街の雰囲気は作りだせるんだなと感じています。

two dollars twentyさんのMarble Mountain

海外渡航があったり?

海外へはカナダしか行ったことがありません。 いつも街づくりの参考にしているのはwikiで、その地域の自然環境や歴史や郷土文化などを調べてイメージを膨らませています。あと旅行動画だったりストリートビューを使って実際に街並み見てキーワードを拾っていきます。

文化や歴史を意識して道路、建物を設置すると雰囲気でますよね。YouTubeの公開再生リストで海外の情報収集をされているのは知っていたんですが、十分に下調べしてから開発してたんですね。どの街も特徴がでてたので納得しました(笑)

道路について、碁盤目というよりは地形にそって曲がっているものが多い印象ですが、そのあたりは何か意識されていることはありますか?

道の引き方については来るだろうと予想してました(笑) 客観的に見てかなり特徴が出ているので。

何となく綺麗だからで曲げている道もあるのですが、 はっきりと意識しているのは道の先に目的地を作ることです。この場所とこの場所を結ぶとイメージして道を伸ばしていけば、自然と目的地に向かって曲がっていきますし、その道中に山があれば迂回するか峠道を作ることになります。垂直に坂を伸ばすと急勾配になるのでつづら折りにして曲げたり、トンネルでもいいですが、あまり現実離れした長さのトンネルだと工事が大変そうでリアルさに欠けてしまう。

道を作っている人の立場に立って、ここはトンネルは無理だから迂回しようとか、峠道にしようとかを考えながら道を引いています。

整合性を確認しながらの道なので、私の都市のようなグニャグニャ道でも妙に説得力が出ます。

脱碁盤都市。道路が特徴的。

なるほど、道を作っている人の立場というのは考えが及びませんでした(笑)

そして、街の特徴を出すための技術もすごいですよね。特に、ホワイトキャニオンの回で茶色い起伏を再現するところは驚きました。こんな技があるんだなって。 他にも橋ゲタギリギリの川の作り方などもありました。こういった技は完成形のイメージがあって、試行錯誤した結果編み出されるのでしょうか?

茶色になるように調整された大地。地形ツールで土色が出るように塗り替えられている。

茶色の地面は前述したtwo dollars twentyさんの街を 何としても再現したい!という強い思いから生まれたアイデアで、仕事中にふと思い付いて(笑)
家に帰ってから地形ツールで茶色い小山を作ってみて行けると確信。 あの都市に唯一といっていい特徴を持たせる事が出来ました。

先にYouTubeの動画で拡まっていた裏技もあります。施設と道路の間に隙間を開けれる「1セル開け」という技です。後からTwitterで実は2セル開けれるという情報が拡がりましたが、自分はその裏技を使って何か作れないか考え、空港と道路の間に路面電車の軌道を挟み込み、空港出口から直接乗り降りできるハブ駅を作りました。

他にも地下鉄駅の入り口を置いたり、駐車場を作ったりしてるプレーヤーもいましたね。

空港直結路面電車駅。随所にセル開けが見受けられる。

今まで再現しようとしたけど、諦めたものはありますか?

今まで挑戦したことで叶わなかった事は、群島に火山を作ろうとしたり、海の埋め立て地に空港を設置してそれを空母に見える様に形成しようとした事でしょうか。かなりムチャな事をしていました(笑)

最近だとフォトコンテストに送った写真がそうなんです。

Newhorizonさんの作品「旅先のホテルからの景色」

写っているリゾートビーチは、最初は白い桟橋がまぶしいイタリアのヨットハーバーをイメージして作ろうとしていんです。 しかしわかってたことなんですが、作ってる途中にやっぱりアイテムが足りないと再現を諦めて、今あるアイテムで一からから創造しようとして出来たのが小島がつながるリゾートビーチなんです。

それからはあまりムチャな建物の組み合わせはせずに、いま手元にあるモニュメントなどの建物をどうすれば違和感なく綺麗に街中に組み込めるか、そういったことを考えて街を作るようになりましたね。

リゾートビーチの別アングル。

ピーポーさんの記事にもありましたが、限られた手札を最大限に活かすということですね。ノウハウを共有すれば、他のコンソールプレイヤーでも再現可能なところが素晴らしいですね。

次は動画制作について伺います。お洒落で魅せる動画が多いと感じました。動画を作るうえで、撮影方法や編集で気を付けていることがあれば教えてください。

本当はピーポーさんみたいな楽しい実況を入れた動画に憧れがあるんですが、私にはそんな動画を構成するセンスも技術もない。じゃあ別の切り口で映画風の紹介動画に作ろうと。これなら撮影とカットだけで編集出来て自分にも簡単に動画が作れるんじゃないかと思ったわけです。

撮影するときに気を付けているのは、なるべく対象物の特徴が出やすい構図を考える事です。
例えばジャンクションであれば、上からポンと見せるのではなく横から斜めから色々な角度で撮る。さらにカメラを横、斜め、接近、後退と動かすことで複雑な交差の立体感をより際立たせることが出来る様になります。 その他にも、高低差がある街なら下から上に煽るような視点で撮って立体感や奥行きを強調したり、小高い丘の上から水平に街を撮る事で街の広がりや 中心部からの建物の高さの変化、建物や山のスカイラインを強調したりします。
後は車や電車、人が歩いているところを映すことでしょうか、普通のジオラマではできないシティーズらしさが出るんじゃないでしょうか。

カメラに関してはフリーカメラよりも「鳥」をよく使っています。(これはもうPC版の方には理解できないと思いますが市民視点モードのキャラクターの中で鳥を選ぶと空を自由に飛べます)。
フリーカメラだと障害物として乗り上げてしまう狭い所にも深く入り込めますし、ドローンと同じ様にビルとビルの間を抜ける撮影など自由度が格段に広がります。

操作にかなり癖があるのでコンソール版でも使いこなしている人はごくわずかですが、前述したカメラワークをする為には使いこなせた方が面白いので是非参考にしてほしいです。

とても参考になります。特に鳥などの動物視点はコンソールならではですよね。鳥に限らず動物や車など「視点」を操作するテクニックはフォトコンのコンソール部門でも輝きそうですね。

最後にNewhorizonさんがこれまで作った街で特にお気に入りの場所があれば教えてください。

やっぱりここかなと、ホワイトキャニオンです。

一番お気に入りのホワイトキャニオン

この都市を作ったのはもう1年以上前の事なので細部の完成度はまだまだ甘いんですが、ここに立った時の迫力は凄さまじいです。

Baikokuさんの都市紹介動画に送ったのもこの場所ですし、SNSで初めて紹介したのもこの街で自分の中でも大変印象深い場所です。 ちなみに私のアイコンもこの場所です。

日本にはない自然のすごさを感じるというか、独特な雰囲気がありますね(笑)

ここが外に対して見せるようになったきっかけの場所ということで、非常に興味深い話ありがとうございました。

今回はコンソール版CSLプレイヤーであるNewhorizonさんにお話を伺いました。Newhorizonさんの作品はそのどれもが美しく、コンソール版ということを忘れて見入ってしまいます。1枚のためにとてつもない努力をされているんですね。皆さんにとって参考になることはありましたか?

次回はまた別の市長にお話を伺ってみます。

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