2020年上半期に使ったMOD・アセット

2020年上半期に使ったMOD・アセット

こんにちは。がともです。

季節の移り変わりははやいもので、2020年も折り返しですね。今年は家で過ごす時間が増えてCities: Skylinesをひたすらプレイしたという読者も多いのではないでしょうか。お出かけしたいのにお出かけできない。そんな需要を満たしてくれたCities: Skylinesですが「2020年上半期に利用した神アセット・MOD」という名目でアンケートさせていただきました。今回はアンケートの中からピックアップして、皆さんがどのようなアセット・MODを使っているのかを紹介します。

MOD紹介

Intersection Marking Tool

まず初めにお届けするのは、交差点内の白線敷設を劇的に楽にしてくれるIntersection Marking Tool。これまで交差点の白線を再現しようとした場合、デカールをひとつひとつ貼り合わせて表現する手法が一般的でした。絵付けのように繊細さと全体のバランスが必要で、あーでもないこーでもないと時間のかかる作業だったわけです。それを解決してくれるのがこのMODです。

実物を見た方がイメージしやすいと思うので、こちらの画像をご覧ください。

Intersection Marking Tool知識ゼロの状態から初めて約30分、バニラの道路にこのMODだけでここまで仕上がります。デカールの類は一切使っていません。これだけでも国道にありそうな雰囲気を醸し出していますね。仕上げに、デカールでゼブラゾーンを再現してあげればよりリアルになります。

複雑な交差点はもちろんですが、信号のない交差点などちょっとした場所にも活用できます。

Intersection Marking Toolは2020年6月に公開されたばかりですが、本稿執筆時点で2万件もサブスクライブされており今後必須級のMODになりそうです。

[Steam Workshop] Intersection Marking Tool

 

Traffic Manager: President Edition

通称TMPEと呼ばれる、交通に関わる痒いところに手が届くMODです。あまりにも有名すぎて説明不要かもしれません(笑)

CSLは渋滞との戦いと言っても過言ではないでしょう。街が成長してくると想定していなかった場所の交通量が増え、渋滞を呼び起こし、数多の市長の頭痛のタネとなってきました。私自身、寝ても覚めても渋滞解消法を考えていた時期がありました。渋滞解消には再開発をするのも手ですが、TMPEを活用すれば既存のインフラで解決できるかもしれません。私は「車線を接続」と「時間設定付き信号」の2機能を活用して渋滞対策することが多いです。

「車線を接続」は車線の行先を変更する機能です。これを用いれば右左折専用レーンを新設・増設できますし、交通量の少ない道を迂回路として設定することもできます。

とある交差点の設定。上方向への交通量が多いため、右からは右折専用レーンを2つ、左からは左折専用レーンを1つ設けている。

TMPEは残念な車両AIにも効き目のある薬です。

渋滞を悪化させる要因に「直進車の進路を塞ぐ右折車」があります。ゲームの車両AIはお茶目な一面があり、直進車のちょっとした隙を見つけては右折を敢行します。現実世界では右直事故を引き起こしかねない危険運転ですね。右折したところ前が詰まって交差点を塞ぎ、直進車が進めず、それが連鎖して他の交差点まで渋滞が広がるという悪循環に陥ります。最悪の場合、まったく流れなくなるグリッドロックが発生します。

そんなときは「時間設定付き信号」機能で右折信号を設定するとよいでしょう。右直事故を減らし、渋滞防止に役立ちます。ちょっとおバカな車両AIもCSLの魅力ではありますが、どうにも我慢できない場合はこちらのお薬を試してみてください。

「時間設定付き信号」で右折専用の時間帯を設けている。しばらく眺めても右直事故は発生しなくなった。

今回紹介した機能はTMPEのごく一部にすぎません。他にも車両種別に応じて進入可否を設定したり、路駐禁止にしたりと様々な便利機能が備わっています。渋滞にお困りの市長、マナーの悪い運転手に悩まされている市長は、こちらのソリューションを導入してみてはいかがでしょうか。

[Steam Workshop] TM:PE V11 STABLE (Traffic Manager: President Edition)

 

Move It / Procedural Objects

一度置いたアセットを自由に移動できるMove It、既存のアセットをもとに簡易自作アセット化ができるProcedural Objectsも利用報告をいただきました。

景観都市を開発する市長にはどちらも必須級のMODですね。これら2つのMODの詳細はケミカルさんが解説しておりますのでそちらの記事も是非ご覧ください。

【MOD使い方紹介】MOVE IT のすゝめ
【MOD使い方講座】PROCEDURAL OBJECTSのすゝめ

5岐5層Pinavia Junction。Move Itのおかげで楽に線形を整えることができた。

[Steam Workshop] Move It

[Steam Workshop] Procedural Objects

 

アセット紹介

JP parking lot pack

今年1月にリリースされた日本風パーキングのアセット。枠だけのものからロック板付きのものまで豊富にそろっているため、田舎から都市部まで幅広く使えます。微妙な隙間ができて困ったときに大活躍してくれる万能戦士、それが駐車場。

ガード下の駐車場もサクッと作れる

ジオラマプレイでは見た目と手軽さから重宝しますが、実は通常プレイでも活躍してくれます。何を隠そうちゃんと駐車として機能するんです。なので、空きスペースを探して彷徨う亡霊カー撲滅にも効果がありますね。

作者のsuginokoさんは昨年末からアセット投稿を始めたにも関わらず多数のフォロワーがいる、これからも楽しみなクリエイターさんですね。

[Steam Workshop] JP parking lot pack

[Steam Workshop] JP metered parking lot pack A

 

Railway Narrow

今年2月に公開された日本人待望の狭軌アセット!ここでいう狭軌とは1067mmの線路幅で、日本ではJR在来線や多くの私鉄がこのサイズを採用しています。日本人にとってはよく目にする幅であり、アセットとしても日本風の街に馴染むこと間違いなし。バニラ、狭軌、標準軌(1435mm)を並べてみるとこんな感じです。

3つともそれぞれに特徴があるので、街の雰囲気に合わせてチョイスしましょう。Railway Narrowがリリースされたおかげで、単純に軌間アセットが増えた以上に表現の幅がぐんと広がった気がします。例えば国鉄には狭軌、ライバル私鉄は標準軌でスピード勝負といった設定で遊ぶのも楽しいですね。

余談ですが、バニラの線路は丸っこいレールからいつの間にか変わってたんですね。比較画像撮影のために設置して初めて気が付きました(笑)

[Steam Workshop] (RWY-N) Railway Narrow: Network Collection

 

Konfoxs module station project [JPN style]

きつねぜさん制作のモジュール駅アセット群です。こちらは2017年公開のアセットですが、いまだに高い人気を誇ります。

その最大の特徴は駅を自由にカスタマイズできる点でしょう。一般的な駅アセットはホーム数をいじることができません。同じ駅アセットばかりを使いがちでどの駅も似たような雰囲気になり、変化に乏しい単調な街になってしまいます。このモジュール駅を使えば、駅舎、ホーム、壁といったパーツを好きに組み合わせて自由に駅を作ることができます。単線の駅から巨大ターミナルまで、街の規模、線路の規模に合わせてカスタマイズできるのが魅力と言えるでしょう。画像は地上駅ですが高架駅も作れるので、都市部の駅にも利用できます。

モジュール駅を使えば簡単にホームを増設できる。路線、街の規模に応じて自由にカスタマイズ可能だ。

使うには少しだけコツがいるため、公式ガイドをしっかり読んでから使いましょう。

[Steam Workshop] Konfoxs module station project [JPN style]

 

おわりに

皆さんが使われているアセット・MODはありましたか?

2020年になって6か月がたちましたが、Cities: Skylines界隈はたくさんのニュースに恵まれました。新DLC「Sunset Harbor」と待望の日本CCP「Modern Japan」が発売されたのを皮切りに、各種MODの大型アップデート、新しい神MODの出現とどれもゲームを進化させてくれました。初開催となったフォトコンもたくさんの参加者、視聴者によって成功することができました。嬉しいことに、フォトコン入賞をきっかけにアセットクリエイターとして新規参入を果たされた方もいます。クリエイターの皆様のおかげで、より快適により表現豊かにCities: Skylinesをプレイできることに感謝しつつ今日もゲームを起動することにします。